ねじ締結部の信頼性向上技術と設計・評価の充実

~すべり・ゆるみ破損の簡易計算による防止策~

【会場/ WEB選択可】※WEB受講の場合Live配信のみ(録画視聴はありません)

ねじ締結部のトラブルを未然に防ぐための

ねじ締結部のトラブルは、ゆるみだけではありません。ボルトの破損、ねじ山の損傷、接合面の分離・すべりなど、締結部の信頼性には力学的な理解が不可欠です。本セミナーでは、締付けトルクと軸力の関係、外力による荷重分担、回転・非回転ゆるみのメカニズムから、せん断・引張・偏心荷重を考慮した設計、締付けトルクの決定、信頼性評価・検査までを体系的に解説。経験則だけに頼らず、ねじ締結部のトラブルを未然に防ぐための設計・評価の実践知識を習得します。

セミナー申し込み
開催日 2026年12月2日(水)
開催時間 10:00 〜 17:00
会場
受講料 1名:49,500円
同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合
1名:44,000円


※消費税率10%込 ※ WEB受講の場合、別途テキストの送付先1件につき、配送料1,210円(内税)を頂戴します。

テキスト 製本資料

講師紹介

博士(工学) 富士岡 泰雄 先生
 

元  トヨタ自動車

略歴

1951 静岡県出身
1974 大阪府立大学工学部機械工学科卒業、トヨタ自動車工業(株)入社
1978~1989 ねじ締結部の強度評価解析手法の開発などに従事
1989~2006 主にCAEによる材料特性解析に従事
2007~2018 ねじ締結部の設計評価手法開発、ねじ締結教育/コンサルタント
トヨタ自動車退職後、(株)トヨタエンタプライズへ転籍して同業務継続
2019トヨタエンタプライズ退社

受講概要

このセミナーで解決できる課題

  • 締結部の使用可否を計算で確認せず、勘や過去の類似例をもとに判断してしまっている
  • 回転ゆるみと非回転ゆるみの発生要因を区別できず、有効なゆるみ防止策を選べない
  • せん断・引張・偏心荷重が締結部にどう分担されるか把握できず、ボルト破損や接合面すべりを招く

こんな方におすすめ

  • ねじ締結部を含む部品の設計を担当する機械系技術者
  • 締結部の信頼性試験や評価を担う品質保証・評価部門の担当者
  • 締付けトルク設定や締付け検査に関わる生産技術・製造部門の方

よくある質問

会場とWEBのどちらで受講できますか?
会場受講とWEB受講のいずれかを選べます。WEB受講はLive配信のみで、録画による後日視聴は用意されていない点に注意が必要です。会場はTH企画セミナールームで、開催時間は10:00〜17:00と案内されています。
受講にはどの程度の前提知識が必要ですか?
高校程度の数学と物理の知識が前提です。三角関数の公式、引張り・曲げ応力の計算式、鋼の強度に関する基礎知識を使うため、材料力学の基礎を理解していると内容を追いやすくなります。
ゆるみ以外にどのようなトラブルを扱いますか?
ボルト軸部の破壊、ねじ山の破損、被締結体接合面の分離・すべりを扱います。加えて締め過ぎの検討、締付け時のボルト降伏、信頼性評価条件や検査トルクの特徴まで解説され、教材として「増補 ねじ締結概論」が進呈されます。

プログラム

1.ねじ締結の関連用語とボルトナット強度区分

 

 

2.ねじ締結体設計の基本的な考え方

 

 

3.ねじ締結部に作用する力と特徴
3.1.ねじの力学
 3.1.1.締付けトルクとボルト軸力の関係
 3.1.2.へたり係数と内力係数
 3.1.3.締結体の曲げ変形を考慮した修正
3.2ねじの締付け
 3.2.1締付け時のボルト降伏
 3.2.2.代表的締付け方法とボルト降伏
3.3ボルト軸部の破壊
3.4ねじ山破損
3.5被締結体接合面の分離・すべり
3.6ねじのゆるみ
 3.6.1回転ゆるみ
 ・ねじり・せん断・引張り荷重を受ける場合
 ・回転曲げ荷重で、ゆるみ・締り回転する例
 3.6.2非回転ゆるみ
 ・なじみへたりによるゆるみ
 ・クリープによるゆるみ
 ・熱膨張差が発生する場合
 3.6.3ゆるみ防止の基本
 ・回転ゆるみに対して
 ・非回転ゆるみに対して

 

 

4ねじ締結体の設計方法
4.1部品に作用する荷重の成分把握
4.2締結部の性能を確保するために
 4.2.1せん断荷重(ボルト軸直角方向外力)に対する検討
 4.2.2引張荷重(ボルト軸方向外力)に対する検討
 4.2.3偏心荷重に対する検討
4.3ねじと締付けトルクの決定
4.4締め過ぎに対する検討

 

 

5.ねじ締結体の信頼性評価方法
5.1評価条件
5.2信頼性試験後の締結部の特徴

 

 

6ねじ締付けの検査方法
6.1検査トルクの特徴

 

 

7.ねじ関連部品の使い方

 

 

8.質疑・応答

受講形式

会場・WEB 選択可

 ※WEB受講の場合Live配信のみ(録画視聴はありません)

オンラインでご参加の方は、事前にこちらでZoomの接続環境をご確認ください。
スムーズな受講のため、カメラ・マイク・スピーカーの動作をご確認ください。

受講対象

ねじ締結を扱う部品の製造業で、ねじ締結設計・評価に携わる方々。
レベル:ねじ締結性能を計算で確認せず、勘や他例等に基づいて使用可否を判断している方。

予備知識

高校程度の数学・物理。材料力学の基礎知識があれば理解が進みます。
(三角関数の公式、引張り/曲げ応力の計算式、鋼強度の基礎知識を使用)

習得知識

1)ねじ締結体の力学と基本的な計算手法
2)締付けトルクとボルト軸力の関係
3)回転・非回転ゆるみの発生メカニズムと防止策
4)ボルト・ねじ山の破損、接合面の分離・すべりの原因
5)せん断・引張・偏心荷重を考慮した締結設計
6)適切なねじ・締付けトルクの決定方法
7)ねじ締結体の信頼性評価・試験方法
8)締結部の検査方法と設計・評価時のチェックポイント

講師の言葉

 様々な部品の中でもねじは軽視されがちな部品です。「ゆるんだら締めなおせばよい」とか「ねじ1本くらい無くても~」と扱われたり、優先順位の最下位に位置づけて「~ねじ1本まで徹底的に~」のように表現されることがあります。
しかし、ねじのゆるみや折損は、部品そのものの機能を損なうことになりかねず、ねじ無くしては多くの部品が成立しないことを考えるとねじ締結は大変重要です。

 当セミナーでは、ねじ締結体に作用する外力がどのようにねじに分配されるのか計算式を用いてイメージを把握していただき、次にどのような変化でゆるみに至るのか、部品形状やねじの何を見落としやすいのか等、概要から次第に細かな内容へと話を進めていきます。長年ねじ締結の講義をされてきた酒井智次講師のあとを受けましたので、「ねじ締結概論(酒井智次著、養賢堂出版)」を使用し、さらに、文面や図からは読み取りにくい内容の解説や、関連する他例の紹介を追加しながら説明します。

 これらを通して、ねじ締結部の信頼性向上のために必要なポイントを理解して、ねじ締結部品設計・評価・生産に役立てていただけるものと期待しております。

進呈

「増補 ねじ締結概論」(酒井智次 著書:養賢堂発行)を進呈します。

受講者の声

事前に頂いた資料に照らし合わせて受講する事ができました。数式が難しかったですが、ねじのすべりやゆるみへの考え方は分かりました。テキストの43ページからの事例はそのまま勉強になりそうなので、じっくりと確認させていただきます。

ねじ締結部の力学的概念について、理解することができました。更に実例を含めた使い方を知りたかったです。ありがとうございました。

今回学んだ内容を復習し、さらに理解を進めて、今後の自社の開発に活かしていきたい。

ねじ締結概論について限られた時間の中でしたが、一通り解説頂けたことで理解を深めることができたと思います。

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