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転がり軸受の電食発生メカニズムと発生防止技術

【会場/WEB選択可】WEB受講の場合のみ,ライブ配信+アーカイブ配信(7日間、何度でも視聴可)

軸受の電食トラブルを未然に防ぐための

電食が発生する電流密度・電圧の条件を実験データから解明し、回転速度・表面粗さ・グリース粘度が電食損傷に及ぼす影響を詳しく解説します。リッジマークの形成・成長過程と振動上昇の関係を明らかにし、導電性グリースやセラミックス転動体による防止技術、高電圧・高周波環境下での電食挙動、EV用軸受の最新研究動向まで、実験結果を交えて習得できます。

セミナー申し込み
開催日 2027年1月26日(火)
開催時間 13:00 〜 17:00
会場
受講料 1名:44,000円
同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合
1名:38,500円


※消費税率10%込
テキスト PDF資料

講師紹介

東京理科大学 名誉教授 野口 昭治 先生

博士(工学)、技術士(機械部門)

略歴

1985.3 東京工業大学理工学研究科生産機械工学専攻修了
1985.4 日本精工株式会社入社
     研究、開発、設計部門に勤務経験
2002.3 日本精工株式会社退職
2002.4 東京理科大学 理工学部機械工学科 助教授、准教授を経て現在に至る

 

受賞歴
精密工学会論文賞(1992、2005)
精密工学会高城賞(2021)
日本機械学会 情報・知能・精密部門優秀講演論文賞(1997)
日本設計工学会論文賞(1999)
日本設計工学会武藤栄次賞優秀設計賞(2006、2020)
日本機械学会機素潤滑設計部門業績賞(2009) 等

所属学会
精密工学会、日本機械学会(フェロー)、日本トライボロジー学会、日本設計工学会、日本工学教育協会

役職経験
精密工学会理事、日本トライボロジー学会理事、日本設計工学会理事
日本機械学会機素潤滑設計部門 部門長、広報委員長、技術企画委員長 等

受講概要

このセミナーで解決できる課題

  • インバータ制御のモータで軸受に電流が流れ、電食が起きても原因を特定しにくい
  • どの程度の電流密度や電圧で電食が生じるのか、設計時の判断目安を持てていない
  • リッジマークの進行と振動上昇の関係が分からず、損傷の評価や対策の優先度を決められない

こんな方におすすめ

  • 転がり軸受の選定・設計を担当する機械メーカーの新人〜中堅技術者
  • インバータ駆動モータを開発するモーターメーカーの技術者
  • EVモータ用軸受の電食対策を検討している開発部門の担当者

よくある質問

会場とオンラインのどちらで受講できますか?
会場受講とWEB受講のいずれかを選べます。WEB受講の場合はライブ配信に加えてアーカイブ配信があり、7日間は繰り返し視聴できます。会場はTH企画セミナールームで、2027年1月26日の13時から17時まで行われます。
電食に関する専門的な予備知識は必要ですか?
実務経験があれば、特別な予備知識は求められていません。転がり軸受を扱う機械産業やモーターメーカーの新人から中堅の技術者を想定しており、電食の発生条件から防止技術まで実験結果を交えて順を追って説明する構成です。
どのような防止技術が取り上げられますか?
導電性グリースを用いた場合の効果と物性、セラミックス転動体を使った玉軸受の電食耐久試験や直流800Vの高電圧印加試験の結果が紹介されます。あわせてEV用軸受に関連して絶縁皮膜軸受の研究動向にも触れる内容です。

プログラム

1. 転がり軸受の電食発生条件
1.1 直流における電食発生電流密度
  ・軸受内部で本当に放電が起こっているのか?
  ・電食発生の目安について
  ・電食発生における電流密度の目安
  ・実験装置
  ・実験条件(608電流値と電流密度、6201電流値と電流密度、6203)
  ・実験結果
  ・3型番の電食発生電流密度のまとめ
1.2 直流における電食発生電圧
  ・実験装置
  ・実験条件
  ・実験結果(NS、NSD)
  ・4種類のグリース実験のまとめ
  ・グリース基油粘度と電食発生電圧の関係
  ・電食耐電圧実験のまとめ

 

2. リッジマーク形成条件と成長観察
2.1 電食損傷と油膜パラメータの関係
 2.1.1 回転速度を変化させた場合
  ・実験装置
  ・実験条件1(回転数)
  ・軸受内部観察結果(300/min、2700/min)
  ・実験のまとめ(300~1500/min、1800~5400/min)
 2.1.2 表面粗さを変化させた場合
  ・内輪軌道面表面粗さの振動値
  ・表面粗さ良品内部観察結果
  ・表面粗さ標準品内部観察結果
  ・表面粗さ大品内部観察結果
  ・実験結果のまとめ
 2.1.3 グリース基油粘度を変化させた場合
  ・実験条件
  ・内部観察結果(高粘度、NSC)
  ・内部観察結果(低粘度、PS2)
  ・実験結果のまとめ
 2.1.4 リッジマークの形成条件
  ・リッジマーク形成と振動周波数
  ・発生する振動の周波数
  ・実験装置
  ・実験条件
  ・試験結果(1800/min、3600/min)
  ・考察
  ・まとめ
 2.1.5 リッジマーク 形成過程の観察
  ・実験装置・条件
  ・軌道面(リッジマーク)の観察方法
  ・軌道面観察
  ・平面度測定
  ・リッジマーク形成過程
  ・まとめ
 2.1.6 リッジマークの成長と振動上昇
  ・1つのリッジマークに注目した成長過程の観察
  ・リッジマークの成長と振動上昇の関係
  ・リッジマークの円周方向における連結と分離
  ・まとめ

 

3. 電食防止に関する研究
3.1 導電性グリース
 ・鋼球において必ず電食が起こる実験条件
 ・先の条件における振動上昇結果
 ・導電性グリース実験条件
 ・導電性グリースの物性
 ・結果(導電性グリース)
 ・導電性グリースの効果
 ・考察
3.2 セラミックス転動体
 ・実験条件
 ・セラミック玉軸受の電食耐久試験結果
 ・セラミック玉軸受の入力電圧と温度変化
 ・セラミック玉軸受内部観察結果
 ・高電圧(直流800V)印加試験

 

4. 高圧高周波環境下における電食
 ・試験軸受とファンモータ
 ・実験装置
 ・実験条件
 ・実験結果
 ・音圧測定結果
 ・実験2(軸受だけを高電圧高周波環境で回転)
 ・実験条件
 ・実験結果
 ・実験結果の考察
 ・高電圧高周波環境下における電食のまとめ

 

5.高周波電圧印加における608電食試験
 ・実験装置
 ・実験条件
 ・実験結果
 ・考察

 

6. EV用転がり軸受の電食に関する考察
 ・EV用転がり軸受の特徴
 ・これまでの電食と違いはあるのか
 ・絶縁皮膜軸受の研究動向紹介

 

質疑応答

受講形式

会場・WEB 選択可

オンラインでご参加の方は、事前にこちらでZoomの接続環境をご確認ください。
スムーズな受講のため、カメラ・マイク・スピーカーの動作をご確認ください。

受講対象

転がり軸受を使用する機械産業、モーターメーカーの新人、中堅技術者

予備知識

実務経験があれば、特に必要ありません。

習得知識

1)転がり軸受電食発生条件の詳細
2)電食リッジマーク形成過程の詳細
3)転がり軸受電食防止技術の詳細
4)EVモータ用軸受の開発動向 など

講師の言葉

 転がり軸受は、日本人の食生活に例えて“機械の米”と呼ばれることもあり、機械システムを構成する上で欠くことのできない機械要素です。機械設計においては、転がり軸受を機械の仕様に合わせて選定することが仕事となりますが、基礎的な条項をしっかり理解していないと、大きなミスにつながります。

 最近では、インバータによるモータの回転速度制御が普及するにつれて、家電品でも電食が見られるようになりました。電食は機械的な損傷ではありません。また、転がり軸受の内部を電気が流れるような設計は本来していないはずですので、電食が発生するとその原因はよくわからないことが多くありました。   

 このセミナーでは、電食が発生する条件、リッジマーク成長過程の観察、電食を防止する方法を説明いたします。転がり軸受の電食に特化したセミナーは珍しいと思います。参加者の皆様にとって有意義となるセミナーにしたいと考えております。

受講者の声

本日はご講演いただきありがとうございます。軸受の電食について、知見が全くなかったため、大変勉強になりました。

世の中で使用されている軸受の特徴について詳しく学習したことがなかったのでとても参考になりました。電食がメインの内容でしたが、専門外だったこともあり自身の仕事上のテーマとして活かすことが難しいと感じました。

多くの貴重なデータを見ることができて非常に有意義でした。ありがとうございました。

大変参考になりました。3部を1つずつに分けて、さらに深く学びたいと思いました。ありがとうございました。

説明からおおよそイメージすることができたが、計算式の説明になると専門的な内容のため理解が追い付かず、難しかった。説明の内容を振り返って、計算式の成り立ちを理解するようにしたい。

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