スラリーの分散状態の制御・調製ならびに評価技術

【WEB受講(Zoomセミナー)】ライブ配信+アーカイブ配信(7日間、何度でも視聴可)

分散不良・凝集・沈降トラブルを解決するための

スラリーの分散・凝集メカニズムを基礎から解説し、粒子特性、界面相互作用、分散剤の吸着、流動・沈降挙動が分散安定性に及ぼす影響を明らかにします。流動特性評価、沈降静水圧法、浸透圧測定などの評価手法とデータ解釈、分散剤の選定・調製条件の最適化を具体例から習得。セラミックスやリチウムイオン電池電極材料の評価事例、分散状態の可逆的制御、実際のトラブル解決例まで詳しく解説します。

セミナー申し込み
開催日 2027年1月25日(月)
開催時間 10:00 〜 16:00
会場 ※本セミナーは、WEB受講のみとなります。
受講料 1名:49,500円
同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合
1名:44,000円


※消費税率10%込
テキスト PDF資料

講師紹介

兵庫県立大学 大学院工学研究科 准教授 佐藤根 大士 先生

博士(工学)

略歴

2008年3月 名古屋大学大学院工学研究科 博士課程後期課程修了,博士(工学)
2008年10月 名古屋大学エコトピア科学研究所 研究員
2009年4月 名古屋大学大学院工学研究科物質制御工学専攻 研究員に異動
2010年4月 兵庫県立大学大学院工学研究科 助教
2016年4月 兵庫県立大学大学院工学研究科 准教授

著書

基礎スラリー工学(丸善出版)

所属学会
粉体工学会 評議員
日本エアロゾル学会 理事
化学工学会関西支部 庶務幹事
日本セラミックス協会
粉体粉末冶金協会

受講概要

このセミナーで解決できる課題

  • 材料の調達先やロットが変わるたびに、スラリー調製条件を試行錯誤で見直す必要が生じている
  • 同じ手順で調製しても日によって分散状態が異なり、スラリーの安定性を確保できていない
  • 手持ち装置で測れる項目しか評価しておらず、スラリー特性と製品特性の関係を把握できていない

こんな方におすすめ

  • プロセスでスラリーを扱い、分散安定性の評価法を体系的に学びたい技術者
  • 凝集・沈降・ばらつきなどスラリーのトラブル対応を担う研究者
  • リチウムイオン電池電極やセラミックスの材料プロセスに携わる開発担当者

よくある質問

粉体工学の知識がなくても受講内容を理解できますか?
基礎的な粉体工学の知識があることが望ましいとされていますが、経験が無い方でも理解できるよう配慮した解説資料が用意される予定です。スラリーの定義や粒子特性といった基礎から順に解説が進む構成になっています。
どのような受講形式で、後から見直すことはできますか?
Zoomを利用したオンラインのライブ配信によるWEB受講のみの形式です。加えてアーカイブ配信があり、7日間は何度でも視聴できるとされていますので、復習にも活用できます。
どのようなスラリー評価手法を学ぶことができますか?
流動曲線による流動特性評価、沈降挙動や沈降静水圧法による評価、ナノ粒子スラリー向けの浸透圧測定法などを扱います。粒子径分布測定や直接観察の評価法とその課題、データの解釈方法についても解説されます。

プログラム

1. スラリーに関する基礎知識
 1-1. スラリーの定義
 1-2. 微粒子をスラリーとして取り扱う利点
 1-3. スラリーの取り扱いで問題が発生する原因

 

2. 粒子の特性
 2-1. 粒子径,比表面積
 2-2. 粒子径分布,粒子の構造

 

3. 粒子と媒液の界面の理解
 3-1. 粒子と媒液の界面
 3-2. 粒子の帯電                                                       
 3-3. 分散剤や界面活性剤の吸着現象および吸着量評価

 

4. 粒子間に働く力と粒子の分散・凝集
 4-1. DLVO理論
 4-2. 吸着高分子による作用
 4-3. その他の相互作用や相互作用の測定法
 4-4. 粒子の分散・凝集の原理
 4-5. 凝集機構と凝集形態

 

5. スラリーの流動特性と評価
 5-1. 流動挙動の種類(流動曲線)
 5-2. 流動特性評価法
 5-3. 流動特性評価の実例

 

6. スラリー中の粒子の沈降挙動と充填特性評価
 6-1. 粒子の沈降堆積挙動
 6-2. 堆積層の固化
 6-3. 沈降による評価
 6-4. 沈降静水圧法による評価

 

7. 浸透圧測定法によるナノ粒子スラリーの評価
 7-1. ナノ粒子スラリーの特徴
 7-2. 浸透圧測定法の原理
 7-3. 測定結果の実例
 7-4. 従来法との比較と測定結果から予測される成形体の微構造

 

8. その他のスラリー評価法
 8-1. 粒子径分布測定による評価とその問題
 8-2. 沈降静水圧法を利用した高濃度スラリーの粒子径分布直接測定
 8-3. 直接観察による評価

 

9. スラリー調製
 9-1. スラリー化および均質化,最適化
 9-2. さまざまなスラリー調製技術
 9-3. 分散剤添加スラリー中の溶存イオンの影響
 9-4. スラリー特性の経時変化
 9-5. 可逆的に分散凝集状態を制御する手法

 

10. スラリーの分散状態および充填特性評価の実例
 10-1. 水系セラミックススラリーの評価例
 10-2. リチウムイオン二次電池電極材料の評価例(非水系多成分系スラリー)
 10-3. 可逆的な分散状態制御と実プロセスへの応用
 10-4. 過去に受けた相談とその解決例

 

11. まとめ

 

 

質疑・応答

受講形式

WEB受講のみ

 ※本セミナーは、Zoomシステムを利用したオンライン配信となります。

オンラインでご参加の方は、事前にこちらでZoomの接続環境をご確認ください。
スムーズな受講のため、カメラ・マイク・スピーカーの動作をご確認ください。

受講対象

スラリーを取り扱っている技術者・研究者
スラリーの取り扱いで現在トラブルを抱えている方
その他ものづくり等、プロセス内でスラリーを取り扱う技術者・研究者

予備知識

基礎的な粉体工学に関する知識があることが好ましいですが、これらの経験が無くても理解できるような解説資料を作成します。

習得知識

1)スラリー中の粒子の分散・凝集メカニズムと分散安定性に影響する要因

2)粒子・媒液界面の相互作用と分散剤の吸着・選定に関する基礎知識

3)流動特性・沈降挙動・浸透圧測定などによる分散状態の評価方法とデータ解釈

4)スラリーの均質化・調製条件の最適化と分散状態の制御方法

5)セラミックス・リチウムイオン電池電極材料におけるスラリー評価の実例

6)分散状態のばらつき・凝集・沈降などのトラブル原因と解決指針

講師の言葉

 各種電池電極製造や材料プロセス、製薬や食品等の湿式粒子合成など非常に幅広いプロセスで固液分散系スラリーが取り扱われます。これらのプロセスで製造される製品の品質は、プロセスのスタート地点であるスラリー特性、特に分散安定性と密接な関係にあることは経験的に広く知られています。多くの場合は試行錯誤を繰り返してプロセスの最適化が行われますが、最適化しても材料の調達先、ロット、使用機材等の条件が変わると再度試行錯誤による最適が必要になることが大半です。

 また、最適化したはずが日によって全く異なる分散状態のスラリーができ上がるなど安定性に欠けるということも珍しくありません。この原因の一つに、スラリーの分散安定性評価が適切に行えていないことが挙げられます。特に、評価法の選択理由が保有している装置に限定されるなど測定できそうな情報を測定するだけに留まっている場合、製品特性とスラリー特性とのつながりを把握できていない事が多く、得られた情報からは問題解決につながらない場合があります。

 そこで本セミナーでは、スラリーの分散安定性評価技術について、分散安定性に影響を及ぼす要因や各種スラリー評価手法の紹介とその特徴などの基礎的な情報、分散剤の選定や応用例などの最新動向まで、実例を交えて解説します。

受講者の声

分散状態の評価方法やデータの解釈が具体例で理解でき、現場のトラブル対策に役立つ内容でした。

スラリーの特徴を正確につかむための評価方法など、特に濃厚スラリーについて評価方法を知ることができて有用であると感じた。

アカデミックな話が聞けて良かったです。ありがとうございます。

非常に勉強になりました。基礎から説明してくださり、勉強になりました。少しお話されるスピードが速いように感じました。

分かりやすく参考になった。さらに濃厚スラリー系の内容もあるとより参考になる。

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