受講概要
このセミナーで解決できる課題
- 低分子医薬品の経験を前提に管理しており、バイオ医薬品特有のロット間ばらつきや品質リスクを捉えきれない
- OOSや逸脱が起きた際の事実確認や製品影響評価の進め方が定まらず、出荷可否判断に迷う
- CAPAが形骸化して原因に届かず、手順を守っていても同じ品質トラブルが繰り返し発生する
こんな方におすすめ
- バイオ・抗体医薬品のQA・QCを担当する初級〜中級の実務者
- 低分子医薬品から移り、バイオ医薬品を初めて扱う品質担当者
- CDMOとの品質契約や委託先管理を担うCMC・技術移転担当者
よくある質問
- 受講形式と視聴できる期間はどうなっていますか?
- WEB受講のみのオンデマンド形式で、2026年5月に収録した講義を10日間繰り返し視聴できます。業務の合間に見返しながら、逸脱対応や出荷可否判断など関心の高い章を重点的に確認する使い方もしやすい形式です。
- 受講にはどの程度の前提知識が必要ですか?
- GMPや医薬品品質管理の基礎、バイオ・抗体医薬品の基本用語を理解していることが想定されています。一方で、高度な分析技術や専門的な試験法の知識は必須ではないとされており、初級〜中級の実務者が受講しやすい構成です。
- GMPの条文解説が中心の内容ですか?
- 条文解説に留まらず、現場で頻発するトラブル事例を題材に、問題が起こる理由や判断を誤りやすい箇所を整理する内容です。OOS/OOT、微生物・交差汚染、凝集・沈殿などの事例を通じ、品質部門が優先すべき考え方を解説します。
プログラム
1. はじめに
1.1 バイオ・抗体医薬品における品質管理の重要性
1.2 なぜ「品質トラブル」は繰り返されるのか
2. バイオ・抗体医薬品の品質特性
2.1 低分子医薬品との本質的な違い
2.2 品質特性(CQAs)の考え方
2.3 ロット間ばらつきと管理限界
3. 原材料・セルバンク管理のポイント
3.1 原材料管理で起こりやすいトラブル
3.2 セルバンク(MCB/WCB)管理の留意点
3.3 外部委託時の責任分界
4. 製造工程における品質管理
4.1 工程内試験(IPC)の考え方
4.2 製造逸脱の典型例
4.3 スケールアップ・技術移転時のリスク
5. 品質試験・規格設定の実務
5.1 規格設定の基本的な考え方
5.2 力価試験・不純物評価の注意点
5.3 試験法バリデーションの落とし穴
6. よくある品質トラブル事例
6.1 OOS/OOTの典型パターン
6.2 微生物・交差汚染トラブル
6.3 外観不良・凝集・沈殿問題
7. トラブル発生時の初動対応
7.1 事実確認と影響評価の進め方
7.2 製品影響評価の考え方
7.3 出荷可否判断の実務
8. 逸脱・CAPAの実践的運用
8.1 形骸化しない逸脱管理
8.2 CAPAが機能しない原因
8.3 当局視点で見たCAPA
9. 外部委託先(CDMO)管理
9.1 品質契約で押さえるべきポイント
9.2 委託先トラブルの実例
9.3 監査結果をどう活かすか
10. まとめ
10.1 品質管理を「作業」から「戦略」へ
10.2 質疑応答
受講形式
WEB受講のみ
※本セミナーは、オンデマンドセミナー(10日間繰り返し視聴可能)となります。
※本セミナーは、2026年5月に収録した内容となります。
オンラインでご参加の方は、事前にこちらでZoomの接続環境をご確認ください。
スムーズな受講のため、カメラ・マイク・スピーカーの動作をご確認ください。
受講対象
【業種】
製薬企業、バイオベンチャー、CDMO、CRO
【所属部署】
品質保証(QA)、品質管理(QC)、CMC、製造、技術移転、薬事
【レベル】
•バイオ・抗体医薬品の品質管理に携わる初級~中級者
•低分子医薬品の経験はあるが、バイオ医薬品は初めての実務担当者
•品質トラブル対応に不安を感じている担当者・管理職
予備知識
・GMPおよび医薬品品質管理の基礎的な理解
・バイオ・抗体医薬品に関する基本的な用語理解
※高度な分析技術や専門的試験法の知識は必須ではありません。
習得知識
1)バイオ・抗体医薬品特有の品質リスクの理解
2)よくある品質トラブルの発生要因と予防策
3)逸脱・OOS発生時の実践的な対応方法
4)出荷可否判断・製品影響評価の考え方
5)品質管理を戦略的に運用する視点
講師の言葉
バイオ・抗体医薬品は、その構造・製造方法の特性から、低分子医薬品と比べて品質のばらつきや変動が生じやすく、わずかな管理の差が重大な品質トラブルにつながる可能性を有している。実務の現場では、「手順は守っているはずなのに問題が起こる」「同じトラブルが繰り返される」といった声を多く耳にする。
本講演では、GMPの条文解説にとどまらず、実際の製造・品質現場で頻発するトラブル事例をもとに、なぜ問題が起こるのか、どこで判断を誤りやすいのかを整理する。さらに、逸脱・OOS対応、製品影響評価、出荷可否判断といった場面で、品質部門として何を優先し、どのように考えるべきかを具体的に解説する。
品質管理を「守りの業務」ではなく、「製品価値と信頼性を支える戦略」として捉え直し、現場で即実践できる知見を提供することを目的とする。