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手計算でできる応力集中部の強度評価方法

~CAEに頼らずに行える簡単な破壊防止対策~ 

【会場/WEB選択可】WEB受講の場合のみ,ライブ配信/アーカイブ配信(7日間、何度でも視聴可)

設計実務における破壊・強度不足を防ぐための

応力の基本から、応力集中係数、寸法効果、切欠係数、安全率の考え方までを体系的に学びます。複雑なCAE解析に頼る前に、手計算によって発生応力や強度を評価し、応力集中部の破壊リスクを見極めるための実践的な考え方と計算方法を習得。設計者だけでなく、図面から強度上の問題を検討したい品質・製造担当者にも役立つ、現場で活かせる強度評価の実務を身につけます。

セミナー申し込み
開催日 2026年12月21日(月)
開催時間 10:00 〜 17:00
会場
受講料 1名:49,500円
同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合
1名:44,000円


※消費税率10%込
テキスト PDF資料

講師紹介

TMEC技術士事務所 所長 遠田 治正 先生

技術士(機械部門), 元 三菱電機

略歴

1974年  東京大学工学部精密機械工学科 卒業
1974年  三菱電機株式会社中央研究所 入社
     大型発電機の構造強度に関する研究に従事
1985年 フランスCNRS(国立科学研究センター)客員研究員
     セラミクスのクリープの研究に従事
1987年 大型天体望遠鏡「すばる」の開発に従事
1991年 携帯電話の開発に従事
1994年 三菱電機グループ内機械技術者教育に専従
     社内3次元CAD・CAEの利用普及活動に従事
2008年 技術士(機械部門)取得
2010年 三菱電機を定年退職、TMEC技術士事務所設立

著作
2011年1月 「製品設計を変えるCAE活用術」
      雑誌「機械設計 総論」日刊工業新聞社 
2012年3月 「壊れない機器を設計する簡単メソッド-実践材料力学 初級編」
      雑誌「機械設計 特集」日刊工業新聞社
2013年5月 「CAEを正しく使いこなす有限要素法の基礎」
      雑誌「機械設計 特集」日刊工業新聞社
2014年7月 「壊れない機器を設計する簡単メソッド-実践材料力学 中級編 応力集中を制する!」
      雑誌「機械設計 特集」日刊工業新聞社
2015年3月 「強度検討のミスをなくすCAEのための材料力学」
      著書 日刊工業新聞社

所属学会・協会
日本技術士会

日本機械学会

受講概要

1章 材料力学と強度設計の考え方

(1) ものごとの適切な進め方
(2) 設計での材料力学の目的
(3) 強度評価で重要な
  4つの影響因子
(4) 強度判定の方法
(5) 破壊現象の分類

2章 応力について

(1) 応力~機械装置の破壊で
  重要なのは垂直応力
(2) 発生応力を求めるための
  簡単な計算式
(3) ひずみ、ポアソン比と
  フックの法則
(4) 簡単な式を使った簡単な
  強度評価方法
(5) 主応力と相当応力について

3章 力の流線について

(1) 力の伝達と
  水の流れの似たところ
(2) 力の流線でわかる応力の大小
(3) サン・ブナンの原理

4章 応力集中と応力集中係数

(1) 応力集中係数αの定義
(2) 応力集中の発生要因と特異点
(3) 応力集中と力の流線の関係
(4) 応力集中部からの
  破断面の推測の仕方
(5) 応力集中係数αの
  上限値の見積り方

5章 応力集中が強度低下に及ぼす 影響と強度低下率(切欠係数)β

(1) 寸法効果について
(2) 強度低下率(切欠係数)βの定義
(3) 強度低下率(切欠係数)βと
  応力集中係数αの関係
(4) 特異点での強度の把握の仕方
(5) 強度評価の結論

6章 安全率

(1) 安全率の値の定め方
 ~まずは,法律,業界基準
(2) 理論的な定め方(その1)
←50年前に制定
~強度と応力のばらつきが正規分布すると考えた場合
(3) 理論的な定め方(その2)
←現代の標準
~強度と応力のばらつきが対数正規分布すると考えた場合
(4) アンウィンの安全率 
←100年前に制定
~有名だが、今は使わないように

7章 まとめ

このセミナーで解決できる課題

  • 切欠きや穴がある部位の応力をどう見積もればよいか分からず、強度判定をCAE解析任せにしている
  • 安全率を慣例や古い基準で決めており、強度と応力のばらつきを踏まえた根拠を説明できない
  • 設計初期に破壊予想断面の強度を判断できず、詳細検討や設計変更に工数を取られている

こんな方におすすめ

  • 機械装置・機械部品メーカーで構造設計を担当する設計者
  • 強度評価の進め方や安全率の決め方に迷った経験のある機械技術者
  • 図面から強度上の問題点を検討したい品質保証・製造部門の担当者

よくある質問

受講にはどの程度の材料力学の知識が必要ですか?
力、モーメント、応力、ひずみ、弾性係数などの定義と単位、引張強さや疲労強度の意味を理解していることが前提です。加えて、単純な棒を引張ったときの応力とひずみを計算できる程度の知識が求められます。機械工学が専門でない設計者にも配慮した構成と紹介されています。
CAEを使わずに応力集中部の強度を評価できるのですか?
本講座では、公称応力や基準応力の簡単な計算、応力集中係数αの上限値の見積り、切欠係数βとの関係などを使い、手計算で「壊れそうか否か」を判断する考え方を解説します。付録では強度評価のための応力のCAE解析方法にも触れます。
受講形式とアーカイブ配信の視聴条件を教えてください。
会場受講とWEB受講から選べます。会場はTH企画セミナールームです。WEB受講の場合はライブ配信に加えてアーカイブ配信があり、7日間は何度でも視聴できます。開催は12/21の10:00〜17:00で、受講料は49,500円です。

プログラム

第1章 強度評価の基本 ~4つの影響因子

(1) ものごとの適切進め方

   ~重要なのは”影響因子”の把握!

   ~設計の正しい進め方

(2) 設計での材料力学の目的

   ~強度評価と剛性評価

(3) 強度評価での4つの影響因子と強度判定の仕方

 ① 発生応力(基準応力)

 ② 強度低下率

 ③ 強度の限界値

 ④ 安全率

(4) 設計計算の精度と手計算の有用性

 

 

第2章 発生応力について ~強度評価で最も重要なのは引張応力!

(1)応力とは?

  ~引張応力は強度評価で重要!

  ~計算しなくてもわかる応力

(2)応力の簡単な計算式

  ~公称応力と基準応力

  ~簡単な計算でできる強度評価

(3)力の流線とサン・ブナンの原理

(4)主応力と相当応力

 

 

第3章 強度の限界値 ~破壊の指標

(1)材質の違いによる破壊現象

   延性破壊,脆性破壊

(2)荷重の種類の違いによる破壊現象

   引張・圧縮,曲げ,せん断,捩り,圧力

(3)荷重の作用の仕方による破壊現象

   静的破壊,疲労破壊,衝撃破壊

(4)その他の破壊現象

   クリープ,応力腐食割れ,劣化

 

 

第4章 安全率

(1)安全率の値の定め方  ~まずは,法律,業界基準

(2)理論的な定め方(その1) ←60年前に制定

  ~強度と応力のばらつきを正規分布と想定して求める方法

(3)理論的な定め方(その2) ←現代の標準的な方法

  ~ばらつきを対数正規分布と想定して求める合理的な方法

(4) アンウィンの安全率 ←100年以上前に制定

  ~超有名だが、使わないように!

 

 

第5章 応力集中による強度低下

(1) 応力集中発生の原因と特異点

(2) 応力集中と力の流線の関係

(3) 応力集中と応力集中係数αの定義

(4) αの上限値の見積り方

(5) 最弱断面の選び方と

    基準応力の計算の仕方

(6) ホットスポット応力について

(7) 寸法効果について

(8) 切欠係数(強度低下率)βの定義

   (応力集中による強度低下率)

(9) βとαの関係

(10) 特異点での強度の把握の仕方

 

 

質疑・応答

 

 

付 録

Ⅰ 強度の限界値と変動係数の入手方法・推定方法

 Ⅰ.1 静的強さ

 Ⅰ.2 疲労強度(疲れ強さ)

   (1)疲労限度  (2)S-N線図

 Ⅰ.3 樹脂の疲労強度

Ⅱ 塑性が大きく絡む破壊での応力集中の影響

Ⅲ 耐力の定義の0.2%塑性ひずみの根拠

Ⅳ 設計時に発生応力を耐力以下に押える意味は?

Ⅴ 材料力学の基本的な用語

Ⅵ 強度評価のための応力のCAE解析方法

受講形式

会場・WEB

オンラインでご参加の方は、事前にこちらでZoomの接続環境をご確認ください。
スムーズな受講のため、カメラ・マイク・スピーカーの動作をご確認ください。

受講対象

・機械装置メーカー、機械部品メーカーなどの設計者・機械技術者

・設計経験が長い機械設計者

・強度評価の仕方で困ったことのある設計者には最適

 

予備知識

・力、モーメント、応力、変位、ひずみ、弾性係数の各量の定義と単位がわかっていること。

・引張強さ、疲労強度(疲れ強さ)の意味と単位がわかっていること。

・単純な棒を引張ったときの応力とひずみの計算ができること。

 

習得知識

1)引張・圧縮・曲げなど、基本的な荷重に対する応力の計算方法
2)応力集中の発生メカニズムと応力集中係数の求め方・見積り方
3)寸法効果・切欠係数を考慮した応力集中部の強度評価方法
4)材料強度と発生応力から破壊の可能性を判断する考え方
5)強度・応力のばらつきを考慮した適正な安全率の設定方法
6)CAEに頼る前に、手計算で構造強度を検討・評価する実践手法
7)応力集中による破壊リスクを低減するための設計上の着眼点

 

講師の言葉

 機械装置の構造設計の作業では、その装置が使用中に外力を受けて壊れることがないように対策を講じなければなりません。そのためには、まず構成部材が破壊すると予想される断面を想定し、次にその断面に発生する応力値を計算します。そして、その応力値が構成部材の強度の限界値(引張強さ、疲労強度など)を越えないように、寸法形状や材質を検討します。

 破壊予想断面には、切欠きや穴などの応力集中を発生させる原因となる形状があることが多いので、一般には応力の計算は非常に難しく、CAEツールなどを使った専門的な解析が必要だと思われています。しかし実はそうではありません。設計者にとって重要なことは、設計作業が始まったならば、なるべく早い時期に、破壊予想断面で実際に「壊れそうなのか」「壊れないのか」を判断することなのです。もし、壊れないとわかれば,以後設計終了までそれ以上の詳細検討は必要ありません。

 逆に、壊れそうだと判断されれば、その防止に向けて改善を行う必要があります。ここでの強度評価の作業の際に必要な材料力学の知識は,決して高度なものではありません。多くの場合にはCAEなどのツールも使用せずに手計算で用事が足りるのが普通なのです。

 本セミナーでは、破壊現象の中でも特に重要な応力集中部からの破壊発生の問題に焦点を当て、その防止を素早く行うために必要な知識として、①簡単な応力の計算方法,②材料の強度の値、③安全率の求め方、④応力集中の強度低下に及ぼす影響度、の4項目を修得します。

 強度の検討は、構成部品が強度の視点からどのような荷重を支えるためにあるのかがわかっていれば、難しい計算などをしなくても、部品ごとに行えるのです。設計開始直後の時期でも、早いうちに済ませることによって設計作業をもっとほかの有効な検討に使うことができます。このセミナーで学ぶ技術を身に着けて、明日からの設計業務に役立ててください。応力集中部の適切な強度評価方法を身につけて、無駄のない強度設計を目指しましょう。機械工学が専門でない設計者の方にとっても、非常に効率良く必要な事が学べる材料力学の講座です。

進呈

講師著書:「強度検討のミスをなくすCAEのための材料力学(日刊工業新聞社)」を進呈します。

受講者の声

セミナー内容については私のまさに学習したかったことでした。今回いただいた遠田先生の本も読んでした身としては、本の内容が大きく深まりとても満足度の高い講義でした。

材料力学の基本的な計算式で十分強度検討ができるということを知ることが出来て良かった。難しいことを難しいまま考えるのではなく、簡単なことに置き換えて考えることが大切であると改めて感じた。

入社してから機械設計をやっていたのでが、強度などはあやふやな状態だったのでそこが整理できました。

簡易的に捉えて強度計算することで、詳細な強度CAEをせずとも妥当な判断が可能であることを知ることができ有益だった。

これからの設計業務で有用な講義となりました。会場参加できてよかったです。ありがとうございます。

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